レントゲン写真と呼ばれるものです

胸が苦しい

胸部単純写真を撮ることがあります。

 

 

腰が痛い

腰椎単純写真4方向を撮ることがあります。

 

 

転んで脚の付け根が痛い

股関節単純写真2方向を撮ることがあります。


単純撮影

単純撮影は一般撮影やレントゲン撮影と呼ばれ,身体内部の状態をX線で撮影する検査です。

X線が人体を透過する際に,脂肪や筋肉,骨などの組織により減弱される濃淡の差が画像となり,診察に利用されます。

撮影の注意点

妊娠中および妊娠の可能性がある方は,撮影前に申し出てください。

下着などについている金具やプラスチックのホック,ズボンのボタンなど撮影範囲に入っている場合,検査着に着替えてもらいます。

また,湿布やエレキバンのような磁石付絆創膏など,外させていただきます。

被曝について

身体にX線を照射することにより撮影することになり,身体には必ず被曝という問題が発生しますが,画像診断する上で必要不可欠な被曝となります。

一般的に,単純撮影の被曝は非常に少ないと言われていますが,だからといって、安心することはできないと思います。

ご不安な点があれば、何なりとご相談ください。



フラットパネルによる撮影

フラットパネルの正式名称は,FPD:Flat Panel Detector(平面型検出器)といい,医療用レントゲン写真のデジタルカメラ版を考えていただく分かりやすいかと思います。

 

従来の撮影は,人体を透過したX線の強さをフィルムで濃淡をつけていました。そのフィルムがデジタル化とともにCRシステムと呼ばれる装置になり,フィルムの代わりにIP:イメージングプレートへ記録され,濃淡を直接レーザー光にて読取り,デジタル化していました。この画像は,フィルムの様に現像という手間暇をかけずに済み,現像液という産業廃棄物を生じさせない,画期的なものでした。

 

しかし,IPの信号を読み取るためには,IPを読取装置に挿入し,十数秒の時間がかかっていました。

 

 

そこで,FPDの登場です。

 

人体を透過したX線の強弱を,デジタルカメラの様に一瞬で濃淡に変え,画像として表示することができるようになりました。

これにより,同じフラットパネルで何度も撮影することが可能となりました。

 

患者様にとって,長い時間撮影台で横になっていたり,身体の下のフィルムを抜き差しすることがなくなり,より快適に撮影することができるかと思います。

 

当院では,大きなサイズのフラットパネルを,胸部撮影で使う立位撮影台と腰の撮影などに用いられる寝台の2枚設置することにより,より早い撮影が可能となりました。

 

手や足など,比較的小さな部位の撮影には,圧迫感をあたえないよう従来のCRシステムも併用し,患者様にできるだけ快適な撮影を心掛けていきます。